2025年07月18日
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住宅の基礎は、建物をしっかりと支える重要な構造体であり、その外観は家全体の印象を大きく左右します。
しかし、基礎部分の塗装については、「本当に塗装が必要なのか」「見た目が良くなるだけで、何かデメリットはないのか」といった疑問をお持ちの方も少なくないでしょう。
建物の耐久性や美観維持という観点から、基礎塗装の必要性や、もし行う場合に失敗しないためのポイントについて詳しく解説していきます。
基礎塗装の最も分かりやすいメリットは、建物の外観全体の美観を向上させる点にあります。
コンクリートむき出しの基礎は、年月とともに汚れや色あせ、ひび割れなどが目立ちやすくなり、建物の第一印象を損ねる原因となり得ますが、塗装によって均一で整った外観を取り戻すことができます。
さらに、塗装は単なる化粧直しに留まらず、基礎コンクリートを保護する重要な役割も担っています。
塗膜が防水層となり、雨水や紫外線、さらには塩害など、基礎コンクリートの劣化を促進する様々な要因から表面をコーティングすることで、ひび割れや中性化といった劣化の進行を抑制し、建物の長期的な耐久性を高める効果が期待できるのです。
一方で、基礎塗装には注意すべきデメリットも存在します。
特に、基礎の側面を塗料で完全に覆ってしまうことで、コンクリートが本来持っている調湿性や通気性が損なわれるリスクが指摘されています。
これにより、基礎内部に湿気がこもりやすくなり、カビやシロアリの発生を助長したり、冬季には凍害を引き起こしたりする可能性が考えられます。
そのため、塗装を行う際には、基礎の構造や周辺の環境、立地条件などを十分に考慮し、通気性を確保できるような工法や塗料を選択することが極めて重要となります。
以上のメリットとデメリットを総合的に考慮すると、住宅の基礎塗装は、全ての住宅にとって必須の工事であるとは一概には言えません。
建築基準法などで塗装が義務付けられているわけではなく、建物の構造自体に問題がなく、外観の美観をそれほど重視しない場合、あるいは基礎コンクリートの状態が良好で劣化がほとんど見られないような状況であれば、必ずしも塗装を行う必要はありません。
建物の状態、周辺環境、そして所有者自身の価値観や予算などを多角的に検討し、塗装の要否を慎重に判断することが賢明です。

基礎塗装で後悔や失敗を避けるためには、まず適切な塗料選びが不可欠です。
基礎部分は、地面からの湿気や水はね、直射日光、温度変化など、常に過酷な環境に晒されるため、高い耐久性、防水性、そして耐候性を持つ塗料を選択する必要があります。
具体的には、コンクリート用として開発された水性塗料や、アクリルシリコン樹脂系塗料などが一般的ですが、より高い耐久性を求める場合にはフッ素樹脂系塗料も選択肢に入ります。
また、前述した通気性の問題を考慮するならば、湿気を通す性質を持つ「透湿性塗料」を選ぶことも有効な対策となります。
塗装の効果を最大限に引き出し、その耐久性を長持ちさせるためには、施工前の入念な準備作業が極めて重要となります。
まず、基礎表面に付着した汚れ、コケ、古い塗膜などを高圧洗浄やワイヤーブラシ、ケレン作業などを用いて徹底的に除去し、塗料がしっかりと密着できる清浄な状態にすることが肝心です。
次に、基礎表面に存在するひび割れや欠損箇所があれば、セメント系の補修材を用いて丁寧に補修し、平滑な下地を作り上げます。
さらに、壁や配管など、塗装しない箇所へ塗料が付着するのを防ぐために、マスキングテープやマスカーを用いて正確かつ丁寧に養生を行うことも、仕上がりの美しさに大きく影響します。
実際の塗装工事においては、いくつかの注意点を守り、随時確認を行うことが求められます。
塗料メーカーが指定する希釈倍率や、一回目の塗装が完了してから次を塗るまでの適切な乾燥時間を厳守することは、塗膜が本来持つ性能を発揮させる上で非常に重要です。
また、気温が低すぎたり、湿度が高すぎたりする環境下での塗装は、塗料の乾燥不良や仕上がりの悪化を招く可能性があるため、作業に適した気象条件かどうかも確認する必要があります。
施工中には、塗料の塗りムラやタレ、塗り残しがないか、そして養生作業が丁寧に行われているかなどを細かくチェックし、完了後も同様に仕上がりを確認することが、美しい外観と長期的な耐久性を確保するために不可欠です。
住宅の基礎塗装は、建物の美観を高め、コンクリートを保護することで耐久性を向上させるというメリットがある一方で、基礎の通気性を低下させるリスクも伴います。
そのため、塗装が必ずしも必須の工事ではなく、建物の状態や環境、そして所有者の価値観を考慮して、その必要性を慎重に判断することが肝要です。
もし塗装を行う場合は、耐久性や透湿性に優れた塗料を選定し、施工前の徹底した清掃や補修、丁寧な養生といった下地処理を確実に行うことが成功の鍵となります。
さらに、メーカー指定の乾燥時間を守り、塗りムラがないかなどを確認しながら作業を進めることで、基礎塗装における失敗を防ぎ、建物を長期にわたり美しく保護することができるでしょう。